気づけば2003年にウェディングプランナーとして新卒採用されてから間に一度辞めた期間を除くと約20年。22歳だった私は44歳になった。
2009年に独立、2010年1月にWedding LABをオープンしてからも15周年。派遣OLをしながら食い繋いだ3年間、いくつもの企業と協業させていただいた経験。企業という傘が無くなってからは、晴れの日は燦々と日光を浴びられるし、雨の日はずぶ濡れになることもある。嬉しい経験、感動した経験も人一倍、裏切りや屈辱に泣いた経験、苦しんだ経験も人一倍。指導してくださったり、サポートしてくださる人に助けられながら、ここまでやってきた。
学生さんが私のコンサルテーションを受けたいと、わざわざ夜行バスに乗って東京まで来てくださった。そして聞かれたのは「あなたのポジションへ、どうやったら出来るだけ早く行けるか。近道を知りたい。」と。
そういう時代なのか・・・と思えば良いのだろうか。何度考え直しても、2003年のあの時から、何一つ簡単だったことはなかった。なんならベテランと言われるほど経験を積んできたが、ウェディングプランナーとして、まだまだ学ぶことだらけと、今でもこの仕事に悪戦苦闘している。きっと人の人生かける二乗がウェディングなのだから、パターン化することはできなくて、一生難しい仕事なのだと思う。
当事者の自分は次々現れる壁・課題を越えることに必死で、それを一生懸命に向き合い取り組んできたから、全くそんな実感はないけれど、日本でもごく稀の人ができる特別な経験(分かりやすいところで、世界で名を轟かせるホテルが、個人事業主の私にウェディングを委託してくれるということはアンビリーバボーだし)をさせていただいてきたと、言われて自覚する。
その仕事をとりに行ったんじゃなくて、本気で良い結婚式づくりに誠意を持って取り組んできた。
あとどれくらいこの仕事を(現場でのとなるかもしれないが)続けられるかどうかなと思ったりする。何か足跡となるものを残したいと思い、ここに書き記しておこうと思う。